短編小説

□涼宮ハルヒの願事
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北高で迎える二度目の七夕。
今日は、いつぞやの様に夜学校に忍び込んでの七夕だ。

「ふえぇ…、何か、夜の学校って怖いですぅ…」

「大丈夫ですよ、朝比奈さん。…手、繋ぎましょうか?」

「あ、ありがとうございます〜…っきゃあっ!?」

「どうしました!?朝比奈さん!!」

………。
ハルヒだ。

ハルヒが懐中電灯で自分の顔を照らして朝比奈さんを脅かしたのだ。
なんてベタなんだ…。

「こら、キョン!みくるちゃんにちょっかい出していいのは、あたしと鶴屋さんだけなんだから!!」

「いつ俺が朝比奈さんにちょっかいを出したと言うんだ?」

お前が今、出したのだろうが。

「…まぁ、いいわ。それより屋上に急ぎましょ!」

そう。
今回の七夕は屋上で夜空を見ながらする事となったのだ。
笹を屋上に運んだのは…言わずとも分かるよな?

「…ご苦労様。」

長門…。
長門からこんな言葉を貰えるなら、運んだかいもあるってもんだ。
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