もしも奴が××だったら…
□銀魂の主役が奴だったら〜高杉編
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―もしも 銀魂の主役が
高杉晋助 だったら―
―此所は日本の某所―
高杉は久しぶりに外の土を踏んだ。
此所は一本道。
先程まで降っていた雨も上がり、独特な雨の匂いとじめじめした空気が高杉を覆う。
すると 前方に数名の男達が。
旅人だろうか。
主人公のくせに 滅多に喋らない高杉。
何時もの様にキセルをくわえながら むさくるしい男達の横を通ろうとしたその時…
「おい兄ちゃん。」
男の一人が高杉を呼び止める。
『…』
高杉は振り返る。
だが危険な雰囲気を持つ高杉を前に 男達は震え上がった。
「え…江戸に行きたいんだがぁ…その前に一休みしようと思いましてですねぇ…
…そのぉ…此所らに宿は在りますか?」
男は完全に声が裏返っている。