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□バレンタイン&ホワイトデー
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―恋次―
「知ってるか?今日はバレンタインっつってな、女が好きな男に…」
『私が人間って事忘れてるわけ?』
「だってお前くれねぇじゃねぇか。だから知らねぇかと思って…」
『世界の常識。』
「…じゃあなんで俺にくれねぇんだよ?」
『たい焼きあげたでしょ。』
「手作りチョコが欲しいんだ!」
『じゃあ自分で作れば?』
「お前の手作りじゃなきゃ意味ねぇ。」
『嘘つき…』
「あ?」
『ねぇ、早く仕事に戻った方がいいんじゃない?』
「帰んのかよ?」
『私、来週から期末テストだから。』
「帰るなよ。せめてチョコを置いていけ。」
『十分すぎるくらいもらったでしょ。』
「………………は?」
『……帰る。』
「ちょ、待て!言っとくけどな、確かにチョコを渡されたりしたけど全部、断ったんだからな。」
『……………嘘つき。もらったのみたもん。』
「無理矢理渡されただけだ。もらってねぇ。」
『……………』
「お前、嫉妬か?」
『!?///ヘタ恋次のくせに!』
「いでっ!ってか、ヘタ恋次っつーな!」
『〜〜〜っ!///』
「良いから、チョコ食わせろ。」
『…はい///』
「ん。」
『…………』
「…………」
『…………………帰る!///』
「Σまだ何も言ってねぇだろ!」
(美味い。)(嘘つき。)(なら食ってみろよ。)(ん!?///)(美味いだろ?)(…口移しされるとわかんない///)