novel-old

□※二度目
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戦いの途中の束の間の休息は、ほぼ全員が睡眠にあてる。
同じくアスランも割り当てられた小さな部屋で、貴重な睡眠時間を無駄にしないよう早々に横になった。
いつもなら緊張状態が続く戦いの疲れのせいで何かを考える間もなく眠りに落ちるのだが、今日は違う。
(・・・溜まってる・・・かもなぁ)
睡眠時間すら取れないということはもちろんそういうコトをする暇もない訳で。
もやもやと熱を持つそこを嫌でも意識してしまう。

キラと想いが通じ合って数日経つが、キラの体力的な事を考えると仕掛けるのは躊躇してしまう。
只でさえ戦いに疲れている身体に、自分の都合で無理はさせられない。
あの時、あの細い身体が自分を受け入れるのに、どれだけの苦痛があったのか。
「・・・っ、寝よ・・・」
思わず熱に潤んだキラの表情を思い出してしまい、アスランは慌てて毛布を被った。
目を閉じて寝返りをうち、余計な考えを振り払おうとしても、気付いてしまった熱を逃すことはできない。
どうしたものかと悩んでいると、ふいにドアの向こうで物音がした。

「・・・アスラン、いる?」
「・・・キラっ?」
なんてタイミングなのだろう。
急に部屋に入ってきたキラは、飛び起きたアスランを不思議そうに見つめた。
「・・・起きてたの?」
「・・う?んー、いや、寝てた・・・かな?」
「・・・ふふっ、何それ」
明らかに動揺しているアスランの態度に軽く笑い、キラはベッドへと歩み寄る。
「・・・だだ、だめっ!来ちゃだめっ!」
「へ?・・・なんで?どうしたの・・・?」
あと1、2歩のところでぴたりと足を止め、きょとんと首をかしげる。
(うぅ、その仕草可愛すぎる・・・!)
今近づかれたら、我慢できる自信がない。
むしろかなりの確率で襲い掛かってしまうだろう。
「いや、ね?ほら、キラ、ちゃんと寝ておかないとだめだろ?」
「・・・・じゃ、一緒に寝よ?」
「〜〜〜〜っ!!?」
少し頬を赤らめて上目遣いをされ、言われた台詞に言葉が出ない。
呼吸すら忘れて固まっていると、ベッドに乗り上がったキラが上半身だけを起こしているアスランの胸に顔を埋めた。
「ね、アスラン・・・」
「・・・キラ、もしかして誘ってる・・・?」
「・・・・っ!!」
途端にかぁっと赤くなった顔が見上げてきた。
何も言わなくてもその表情に否定の色はなくて、半分冗談で言ったつもりのアスランまで赤くなってしまう。
「・・・え?本当、に・・・?」
「・・・・・っもう、そんなハッキリ言わないでよっ!!」
「あ、ごめ・・・いや、でも・・・そんな、だって・・・」
最早何を言っているのかわからない状態のアスランにまた擦り寄るようにして、キラが呟く。
「・・・寝ようとしても、身体が熱くて・・・」
「・・・キラ・・・」
「僕、おかしいよね?・・・ごめん、やっぱ、帰る・・・っ・・・」
ぱっと離れていこうとする腕を慌てて掴んで、そのままベッドに押し倒した。
ぎし、とベッドが軋む音がして、ほんの少し涙の滲んだ瞳で見つめられる。
「・・・せっかく我慢してたのに・・・キラのせいだからね?」
「え?・・・っ、ん・・・っ!」
荒々しく唇を合わせ、吐息を奪いながら服を脱がせていった。
白い肌にぷくりと主張する胸の突起が映えて、今すぐ齧り付きたい衝動を抑えながら手早くズボンと下着も奪い取る。
あっと言う間に自分の下で裸体を曝け出したキラは本当に綺麗で、舐めるように身体を見つめる視線に恥ずかしそうに身を捩った。
「んな、見ないで・・・っ・・」
「ん、綺麗だなーと思って。・・・ここも、もうこんなだし」
「あ・・んっ・・・」
「キラも、溜まってたんだ・・・?」
すでに勃ち上がっているキラ自身にふぅ、と息を吹きかける。
ぴくんと震えたそこは先走りを流していて、刺激を待ち侘びているようだった。
アスランはわざとそこに触れず、固く閉じた後ろに指を差し入れる。
「ぁっ・・・」
途端に腰を浮かせて、慣らすように中を探る指を締め付ける。
「はぁ、あ、・・・っ・・・あぁ、ぅ・・っ・・・」
「もう一本、入れるよ・・・?」
切なげに目を閉じてコクコクと頷く反応が可愛くて、アスランは2本目を挿入した。
まだ解れていない中は、掻き混ぜるにつれ温かく柔らかくなっていく。
ぐ、と深く指を進めた途端に、キラの背中がびくんと仰け反った。
「ふあぁっ!?や、そこダメ・・・!!」
「・・・ココ?」
キラが反応を示した一点を指の腹で押すたびに、小刻みに身体が震える。
「やぁあ・・っ・・・そこ、しないで・・・!ヘン・・だよぉ・・・っ・・」
「・・・男でも、前立腺っていうの刺激するとイケるんだって・・・ココだね?キラの前立腺」
「やだ・・・っ、後ろだけじゃムリ・・・っ・・・」
咄嗟に自身に伸ばそうとしたキラの腕を掴んで、制する。
「だーめ。イケそうでしょ?ここで」
「ん、あ、ムリぃ・・・アスラ・・・ン・・・っ・・・んぁ、あ、あぁっ・・・!」
一際高い鳴き声と共に一度も触れていなかったそこが弾けて、白濁が飛び散った。
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