novel*
□素直
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「雷震子、ちょっとおいで。」
なんだよ、人が気持ちよく寝てたってのに。わざとか。
もうお前の実験台になるつもりはねぇぜ?
たまには…違う要件で…。
なんてな。
そんなのあの変人には無理だよな。
素直
「なんだよ、この変人」
「ありゃ、なんか乗り気じゃなさそうだね」
―全く、一体誰のせいだと思ってんだよ。
「まぁいいや、
ちょっと羽根を見せてごらんよ。」
「あ?なんで?」
「いいから。」
不敵な笑い。
あぁ、なんか企んでやがる。
「嫌だ。
どうせまた改造するつもりだろ。」
そういって睨み付けてみればさっきとは違った笑顔を見せる。
「今日は違うよ、たまにはお前の体調を見てあげようと思ってね。」
そりゃあ、また。
ついに頭でも狂ったか?
お前がそんなこと云うなんて。