月華の戀語り2
□【夢想庵】より・・・
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ようこそ、お客様。
ここは訪れたお客様にひと時の夢を見せて差し上げる店『夢想庵-ムソウアン-』で御座います。
私(ワタクシ)はこの夢想庵の主人、イズモと申す者です。
え?ここの管理人の一人と名前が似ている??
フフフ・・・貴方はとても察しの良いお方のようですね。
貴方の察する通り、私はここの管理人の『影』に当たる者、九神 出雲という本名を持つ者です。
まぁ管理人の出湖は私であり、私は出湖であると言っておきましょう。
え?ややこしくてわからない??
ハハハハハ、理解せずにいいのですよ。
私と彼女はそういう存在なのですから。
ああ・・・・話が脱線してしまいましたね。
夢とはまさに人間の創り出す想像の産物。
しかし、もう一つの未来、現実、過去、真実であるのです。
さぁ・・・貴方の夢を私に語って下さい。
そしてお望みなさい。
私はそれをこの手で至高の夢として、貴方に見せて差し上げましょう・・・・
魅惑の世界にいらっしゃい
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