月華の戀語り2
□神様の願い事(再転編)
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『アレン・・・・アレン、目を覚まして。アレン・・・・』
「んっ・・・・。;;」
『漸く目が覚めたようだな・・・・』
『狽イ主人様ーーーー!!(泣)』
「わっ!!;;クラウンッ・・・!?;;」
呼び声を聞いて目覚めるアレン。
すると、そこは見知らぬ湖の畔で、周囲に色とりどりの蝶やら鳥が飛んで彼女のことを見ていた。
抱きついてきた神ノ道化に少々驚きながら、やはり自分を囲むようにして片膝をついて座っていた神様と自分が回収したイノセンス達に向く。
神様の人型は初めて見るアレンは目を見開く。
「この声は・・・神様・・・なんですか?」
『そう、これが私の人であった時の姿。腹の傷は私達が治しておきましたから安心して下さい。』
「え?;;あ・・・・・・ありがとうございます。」
『いいえ。』
「あの・・・断罪者はどこに・・・?;;」
なんだかんだで自分の傍にいた彼がいなくなっているのにアレンは眉を下げて心配そうに訊く。
それに神様は苦笑した。
『彼は過去のクロス・マリアンの元へと置いていきました。どうやら、そろそろ彼を適合者として傍に仕える時と感じたようです。』
「そう・・・なんですか。;;え?;;でも・・・・過去??」
『アレン、貴方が眠りについて実を言えばひと月が経過しました。そして、貴方が目覚めると悟った私が、貴方を少し先の未来・・・・あの時より更に4年後の未来へと連れて来ました。』
「え・・・?;;じゃあここは・・・10年前の・・・過去?;;」
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