月華の戀語り2
□神様の願い事(会転編)
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アレンがクロスと教団に来ると、すぐに騒ぎが起きた。
ヘブラスカの所に安置されているイノセンスも含め、エクソシスト達のイノセンスが次々に人化を始めたのである。
これにはアレンも口端を引きつらせてしまうしかなく、イノセンス達が自分に寄ってくるだろうと想像すると・・・・・ちょっと恐くなった。
ギャーギャー騒がしい科学班研究室に、クロス達は入る。
やはりイノセンスのことで多くのエクソシストが押し寄せていた。
だが、そこでリナリーが目を見開く。
室長の机にいた・・・・その顔を見て。
「にい・・・さん・・・!?」
「!!リナリー!無事だったんだね!?ああこんなにボロボロになって・・・・・でももう無理しなくていいからね?これからはボクもここにいるから。」
「ほん・・とう・・・??」
「そうだよ。室長の位に就いたから、ずっと一緒にいられるよ。」
「兄さん!!」
会いたかったコムイに会えた嬉しさに、リナリーは駆け寄ってきた兄の首に抱きついた。
それをコムイはあやす様にしながら受け止めて背を撫でて・・・・そうしてしばらく抱き締めあったのだった。
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