月華の戀語り2
□神様の願い事(逢転編)
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その夜・・・・
私は、現在の契約者である元少年・・・・アレンの許から離れて、ある場所で月を見つめていた。
そこは森と小さな湖畔で囲まれた静かな場所で・・・・
私にとって・・・・思い出の場所だった。
(ああ・・・ここは、いつまで経っても変わらない。)
千年伯爵と呼ばれてるようになったかつての恋人の彼と、自分は本当によくここへ来ては一緒に過ごした。
幸せだった・・・・
彼に愛されて・・・・
彼を愛して・・・・
ここで、禁断の行為さえした。
『なのに・・・・私は・・・・なんて愚かなことをしたかっ・・・・!!;;』
賢者の石なんて作らなければよかった。
伝説は伝説のままであればよかったんだ!
なのに・・・・私は、私達は好奇心からそれを現実のものとしてしまった。
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