月華の戀語り1

□もう一つの物語
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教団から連絡を絶ち、自由気ままな旅に出て早一年・・・・・・

愛人の屋敷を度々訪れながら生活をしていたある日、黒の教団エクソシスト元帥である男、クロス・マリアンは・・・・・・・一人の子供を見つけた。


そして・・・・・その子供との出会いが、彼を大きく変えることになる。












その日、クロスは愛人の屋敷を出て、次の街に行く為に汽車に乗ったところだった。



一等車両に乗ったクロスは、トランクを置いて煙草に火を点す。

そうして、帽子も置いて、リラックスしていた時だった。


突然前触れもなく扉が開いて、一人の子供が駆け込んでくる!


子供は真っ赤なゴスロリ風のドレスを身にまとった少女で、銀髪の肩までの髪をグシャグシャにさせて、ドレスも肩からずり落ちてでてしまいながら、息を切らしていた。

入ってきたと同じように、扉を乱暴に勢い良く閉めると、鍵を掛けてズルズルと座り込んでしまった子供・・・・・・。

そんな子供に、クロスは子供の息が、落ち着いてきたのを見計らって話しかけた。


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