月華の戀語り1
□静かな胎動
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このお腹にいる存在に気づきだしたのは、いつのことだったろうか。
愛しい、愛しい、愛しい存在。
日に日に自分の中にいるその子は大きくなって・・・・・・・
隠し切れなくなった。
気づかれてはいけない。
奪われるわけにはいかない。
『ならどうしたらいい??』
そう、生んでしまえばいいのだ。
誰にも気づかれないように、誰も知らない地で、誰にもばれないように・・・・・・この子を・・・・・・・
ごめんね、僕と愛しいあの人の嬰児
けれど僕は君を奪われたくないから・・・・・・・
だからウソを吐く・・・・・・
全ては君を守る為に・・・・・・
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