月華の戀語り1

□静かな胎動
1ページ/7ページ








このお腹にいる存在に気づきだしたのは、いつのことだったろうか。


愛しい、愛しい、愛しい存在。

日に日に自分の中にいるその子は大きくなって・・・・・・・

隠し切れなくなった。






気づかれてはいけない。

奪われるわけにはいかない。




『ならどうしたらいい??』




そう、生んでしまえばいいのだ。

誰にも気づかれないように、誰も知らない地で、誰にもばれないように・・・・・・この子を・・・・・・・





ごめんね、僕と愛しいあの人の嬰児

けれど僕は君を奪われたくないから・・・・・・・



だからウソを吐く・・・・・・

全ては君を守る為に・・・・・・













次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ