月華の戀語り2
□女神の行方
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100000年前・・・・
アレンは、まだ女神であった時にその中でも最大の罪を犯した。
それは、彼女にこの長きに亘る刑罰を科せ、償いをさせた。
そして、とうとう彼女の償いはもうすぐ終わろうとしているのである。
しかし、その償いこそが・・・・・彼女をどん底に落とすことになる。
「記憶を消されることに、異論はないな?」
「ありません・・・・」
「最後に伝えたいことは?」
魔界最高裁判庁
その被告の席に茨に包まれて座るアレンは、同じ茨の冠を被って座っていた。
裁判長である悪魔の男の言葉に、アレンは大人しく従う。
そうして、更に求めることを訊かれた時・・・・・・アレンは、涙を流して懇願したのだった。
「・・・・・・・どうか、記憶を消したら・・・・・・・僕を殺して下さい。」
「・・・・・・承諾しよう。」
『女王陛下・・・・』
「アモン・・・・さようなら。僕は・・・・・この10億年の長い人生が、とても幸せだったよ。」
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