月華の戀語り2
□滑稽な花園
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「アレンがいない!?;;」
「はい。;;お客様の部屋に行きましたら、どこにも・・・・。;;」
「ティム!!;;」
「ゴーレムも昨日はオレのとこにいたから映像はねぇよ。小娘の監視だった野郎も、急な呼び出しで昨日戻っている。」
「くそっ!;;あいつどこに行っちまったんだ!?;;」
翌日、教団に戻ろうとしてから気づいた、アレンの失踪。
部屋の扉の前には、真っ赤な薔薇の花束だけが無造作に踏まれてめちゃくちゃになっていて、彼女の無線だったイヤリングが、近くに落ちていた。
そう・・・・
明らかに無理矢理連れて行かれたと思われる、微かな血痕と共に・・・・・・。
「とりあえず教団に戻るぞ。それからクロスの弟子のことは考える。」
「はぁ!?;;ちょっ・・・エクソシスト一人が消えたってのに、何でそんな・・・・!!;;」
「あのクロスの弟子が、そう簡単に死ぬような玉か?」
「!!;;・・・・・・わかりましたよ。;;でも元帥・・・・・・女は“玉”じゃないさ。」
「ほっとけ。」
ラビの的確なツッコミを無視したソカロは、教団に帰った後のクロスの反応を考えると、ため息が止まらなくなるのであった・・・・・。
(あの野郎、確実に中央の監視跳ね除けて探しに行くな・・・・。)
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