月華の戀語り2

□忘れさせ屋
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「ウソ・・・ウソッ・・・・いやっ・・・・いやぁっ・・・!!;;」






目の前で行われている行為に涙を流して絶望するアレン。

彼女の心はどんどん亀裂が入り、硝子が熱を持ったまま冷水を浴びた時のようにビシビシとヒビが内側から入った。





視界に飛び込む一つの光景・・・・

それは、恋人である筈のラビが別の学校の女の子とキスをしている光景で、女の子がラビの腰に腕を回せばラビもなんの躊躇いもなく腕を彼女の腰に回して抱き締めて・・・・・



なんて鮮烈

なんて残酷

なんて淫猥な光景



アレンはボロボロと涙を零しながら、両手で顔を隠してその光景を視界から隠すと、身を隠していた木陰からサッとその場を後にしたのだった。








恋人の残酷な裏切りに、心は拠り所を見失ってしまったまま・・・・










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