月華の戀語り1

□もう一つの物語
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「おい」

ビクッ!!

「・・・・・・あ。;;」

「ここは一等車両だぞ。お前どこから逃げてきた?」




《逃げていた》




クロスは予め子供の現状を予測した上でそう話しかければ、子供はやっと振り向いてクロスを見てきた。


そして、クロスはその少女の顔に目を奪われることになる・・・・・・。




「ほう・・・・」


強い、強い・・・・・・

ただ強いだけじゃない・・・・・・

生きることに、とてつもない執着を持っている少女の眼差し。



まるで同じ年頃の子供では見れないそんな眼差しを持った少女の瞳は銀灰色で・・・・・・・


銀髪だと思っていた髪も良く見れば白髪だった。

これは生まれつきの人種などの問題ではない・・・・・・。


生後の、極度の精神的ショックによって出来たものだ。





「・・・・・名前は。」

「・・・・・アレン・・・・・アレン・ウォーカー。」


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