Parallel
□昼と夜
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「こら、ティム、走り回らないの!!」
遠くで馬鹿助手の声がする。大方ティムが暴れているのだろう、大きな物音が時折した。
ティムは所内では、俺が愛人に産ませた隠し子だとか知らない女に預けられただとか言われている。
否定する気も面倒なので放置しているが、馬鹿助手は憤慨していた。
それでも奴らは暇な時間はティムの面倒をみてくれている。そのためティムはここを遊び場か何かと勘違いしているようだが。
郵便屋の小僧も非番の日はティムと遊びにここへ来る。
不思議なことに、俺やアレンよりもティムは奴に懐いていた。まったく不思議なことだ。
何にせよ、ティムが今笑っているなら十分だ。
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