Parallel


□幽閉
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全く、教授は身勝手極まりない。



自分は酒を飲むわ煙草を吸うわで、僕がいくら注意しても減らすことさえしない。女遊びだって、そりゃ多少は黙認してるけど、僕以外の人を抱くなんて許さない。
それなのに僕がそれをすると怒るんだ、あの人は。煙草は元々吸わないからいいけど、お酒は絶対に飲ませてくれない。「未成年だから」って言うけど、そう言う教授は絶対未成年のうちから飲んでるに決まってる。

でも、今僕が怒ってるのはそんなことじゃない。僕が怒っているのは今置かれている状況だ。
真っ暗な物置部屋。外から鍵がかかっているようだ、びくともしない。



僕は教授に閉じこめられた。
それも、外で女の子と会話していたという理由で。

「開けて下さいよ、教授!!」

こうして叫んでも扉が開くことはなかった。









何度も叫んでいたため、喉が痛い。僕はずるずると扉を背にして座り込んだ。
目の前には無造作に置かれた毛布がある。せめてもの情けなのか、教授が一緒に閉じ込めたものだ。僕はそれを手にとりくるまった。

毛布の温かさにまどろみながら、僕は昼間のできごとを思い出す。

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