10/23の日記
00:29
習慣
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「これだから妻子持ちは嫌いよ。」こんなことを呟く自分が奇妙でならない。別に私はあの人を、あの人たちを愛しているわけではないのに。
昼間は家庭のために働き、土日は家族サービス、だから私へのメールは無い。待ち焦がれてなど無いメールだが、来ないとそれはそれで悔しい。私は自分勝手だ。
今日、江國香織の本をまた一冊読み終えた。『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』。陶子が私に一番似ている、そう、しみじみ思う。
私は洸治を一番愛している。これは決して変わらない事実で、葛西さんとの出来事は、一週間に一度あるかないかの情事にすぎない。そう簡単に思える。
ましてや、もう一つの行いにおいては私にとってただの「お仕事」でしかない、お金目的の―。そう言い聞かせている自分を最近見つけた。
智世はベッドに潜り込んだ。洸治と4分間電話をし、おやすみを言った後、葛西と悟にメールを返す。ヤフーのメールをチェックする、よかった、誰からも来ていない。
そして電気を消し、眠りにつく。洸治からもらった玩具で、自身を癒しながら。
智世はそうしてからでないと、いつしか眠れなくなっていたから…。
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