コードギアス
□罪と罰〜願い〜
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縋りついて泣き続けるナナリーを無理矢理にコーネリア達は潜んでいた建物内へとルルーシュの遺体と共に連れていき床に寝かせた兄を放さないとばかりにしっかりと抱きついているナナリーの姿にコーネリア達も解放されたカレン達面々も何も言えずに立ちすくんでいた。
『ナナリー皇女殿下』
カツンカツンと靴音が響きそこに現れたのは“ゼロ”だった。
『!!……スザ『私はゼロ』』
カレンの言葉を遮るようにゼロはそう言葉にすればカレンはウッと押し黙るしかなく、ゼロはナナリーの傍へと歩むと無理矢理にその腕を引き
『全世界に声明を…既に会見の準備は整っている』
『嫌です!!お兄様、お兄様がいないのに…っ…私は…』
ナナリーの悲痛な叫びに周りの者達が悲しげに見つめる中ゼロはそんな言葉聞くつもりはないとでも言うように無理矢理に腕を引きルルーシュと離した。
『嫌!!お兄様〜!!』
『…貴女が彼に言った言葉で』
『…!!』
『…ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは貴女が一人でも大丈夫だと判断した』
『…ちが…っ…』
『……』
『私はお兄様がいなければ…』
『……』
ゼロはナナリーの腕を放すとルルーシュの傍へと歩み寄り、それを見て周りの者は何をするのかと警戒と不安の目で見つめるもその纏う雰囲気から誰も動くことはできず
『……』
身に纏っていたマントを外すとそれでルルーシュの体を包むようにしそのまま抱き上げ
『…それをどうするつもりだ』
ゼロの行動に疑問を投げかけたのはコーネリアだった。しかしゼロは何も言わずに身を翻し扉の方へと向き歩きだし
『『……!!』』
そしてそこにいた人々が扉の方へ視線を向ければ皆驚愕し息を呑んだ…そこにはジェレミアの姿があった。