ポップン 小説
□図書館に行こう!! 続編
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「そういえば、Dさん…
あのとき何て言おうとしてたのですか?」
テノールで清涼感ある声がDの耳をくすぐる。
あれから、Dはほぼ毎日通い・・・
「ぇっ!?べ別にいいだろ・・・!」
気がねなく話せるまでになった。
「Dさん…。教えてください」
じっと、ミシェルはDの目を見つめる。
「う・・・・」
Dは耳まで赤くしていた。
こうなってしまうと、折れるのはいつも
Dのほうだった。
「・・・・その」
「聞こえませんよ、Dさん」
「だから・・・・・・・
また、来ても良いですかって聞こうとしてたんだよっ!!」
「・・・・」
「・・・文句あるかよ。」
Dはいたたまれなくなり俯いてしまう。
「Dさん・・・」
少し困ったような声色で投げかえられる。
Dは、はっとして顔を上げるとまさしく
してやったり、といった顔のミシェルがDを見ていた。
そんなミシェルの顔にも思わずDは見惚れてしまう・・・
「本当に、あなたはかわいいひとですね」
Dはまた赤くなって下を向いてしまった。
今の二人の関係は微妙な位置にあった。