×浅き夢×
□×君の手×
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ーー紅蓮の手・・・・おっきくて暖かいね・・・・
そう言って笑う君はどこまでも眩しくて・・・・
『きみの て』
ただ何時もの様に寝てしまった少年ーー安倍昌浩の頭を撫でていた十二神将騰蛇こと紅蓮・・・・
サラサラとした癖のない髪はなでていて飽きない。
小さく身じろいだ昌浩の唇にそっと指先を這わせそのあと自分の唇を重ねる・・・・
『あんなに小さかったのにな・・・・』
自分に光を与えてくれた存在を守る為に側についたのに気がつけば・・・・
『昌浩・・・・』
掛け替えのない存在になっていた・・・・
紅蓮が名前を呼ぶとうっすらと瞳を開き相手を確認する昌浩そして一言・・・・
「紅蓮の手・・・・おっきくて暖かいね・・・・」