一冊目の物語

□SS
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日曜日の午後。



「…あぁクソッ」
白虎が悪態を吐いた。何度も挑戦したステージだが、いつもクリア出来ない。
騰蛇はソファに寝ていた。諸事情あって寝不足なのである。
「………」






「このっ…畜生!」
「…………」






「うりゃっ!…どうだ!?」
「……………」






「あーーーーッ!!」

騰蛇が瞼を開けた。
「煩い!!!!」
怒鳴ると手近にあったクッションを投げ付ける。

ばふっ

「ッて!何すんだよ」
「お前が煩いのが悪いのだ、阿呆」
後頭部に当たった白虎が文句を言うと寝不足で不機嫌な声が返ってくる。
「阿呆ってなんだ、阿呆って。…オイ、何処行くんだ?」
「蒼龍の屋敷だが」
さらりと騰蛇は答えた。
白虎は固まった。

(俺の)(←は?)騰蛇が犯られる!!

「ばッ…馬鹿行くな!!行くなったら!!!!」
「何故だ。寝に行くだけだぞ。何故引き留める」

いっ…言えねぇ……(汗)

騰蛇は蒼龍がどんな目で見てるか知らないのだ。普段は鋭いのに、何故己の事に関してはこうも鈍いのか。白虎は頭を抱えて唸った。

―もし…寝てしまったら…アイツなら寝顔にムラムラ来ちゃった揚げ句犯りかねねぇ!!(←酷い)

それだけは阻止せねば!!
(←ヲイ)

「な、なぁ…ゲームやろうぜ」
「嫌だ。眠い」
「じゃ、じゃあ…寝るか」
「…何故お前まで寝る。さては」
そう言って疑い深い視線を向ける騰蛇。
「いやッ蝿痰チ、そんなんじゃ(アワアワ)」
「………ヒトの事を言えた義理か…」










↓後書きという名目の言い 訳。




何ですか!!何なんですか!?白虎はゲーマーです。(何)でも騰蛇の方が上手かったり…。
というか、蒼龍の扱いが酷過ぎる(ワラ)
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