一冊目の物語
□1616番、煉様リクエスト作品。
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その表情に悪戯心が芽生えた都筑はフォークに刺した一口分のケーキを彼の目の前に差し出す。
「ほら、食b」
「ッ」
騰蛇はソレを目の前に突き出された瞬間に朱雀の襲撃を躱す時の速さで跳びすさった。
「…そんなに嫌いなんだ」
あまりにも強い拒絶反応に流石の都筑も冷や汗を滲ませる。
筋金入りらしいが…都筑には確実に食べさせる切り札があった。
にっこりと笑って顰っつらの男に呼び掛ける。
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