二冊目の物語


□3883番・芙蓉様キリリク作品。
1ページ/2ページ


騰蛇が帰宅すると……いつの間に居着いたのか、部屋に白虎がいた。
「おい」
白虎は気付かない。
「白虎」
彼にしては珍しく、名前で呼んだにも関わらず…………やはり気付かない。
異常だ。
いつもうざい位飛び付いて来るのに。
その時、騰蛇は白虎の耳から何か伸びているのに気付いた。
「…………」
騰蛇は白虎の尖った両耳から伸びているコードを引っ張った。



「ほんっっとスマン!!」
「気にするな。最初から期待等一切してはいない」
「俺ってそんな信頼性低いのかよ!?」
「あぁ」
鷹揚に頷かれた…………。白虎はその場に突っ伏す。しかし、あまりに夢中になって聴いていたのだ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ