一冊目の物語

□×××××の止め方
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「………ッう」
騰蛇が小さく音を漏らした。
「どうしたんですか?急に」六合は読み掛けの本に栞を挟んで、彼の顔を覗き込む。
「…何でもな、ッい」
「ごまかせてませんよ?」
また、小さく漏らす。
「しゃっくり…ですか」
この男でもなるものか、と変な事を思った。
「悪い…ッか」
「いえ。可愛らしいですよ」「クソ………」
「治まりました?」
悪態の後、音を漏らさないので微かな落胆を込めて尋ねた。

が、

「ッひ」
頷きかけた途端、また、鳴った。
「ッ………!!」
「あぁ、すぐ止める方法知ってますよ?」
「な、ッに?」
「それは…こうするんです」唇を同じもので塞いで舌を深く絡める。

唾液の老化防止ホルモンは他人のものが効く……

くだらない蘊蓄が脳裏を過ぎったが、すぐに消えた。そろそろ良いだろう。
「……………ッは………」
「ほら、治まったでしょう?」
「貴…様ッッ!!!!!」
騰蛇はそれ以上何も言えない。
ただ呼吸を深くして、息を整えるので精一杯だ。

横隔膜の反乱は既に鎮圧されていた。










終わり。


ぶっはー
六合がキチメガっぷりを出してない…キチメガなのに…(´Д`)



六蒼?

あると思います
 

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