一冊目の物語
□高嶺の花に片思い
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「騰蛇〜
」
走って来た白虎がその勢いで押し倒す。
「何を…」
「いや何となく。なぁ今晩俺ん家d」
ガッ
白虎の鼻先を掠めてそこら辺の小さな灯籠が飛んだ。それはすぐ近くの壁に刺さったが、白虎と至近距離にいた騰蛇には一切傷を負わせていない。
「すみません、手が滑っちゃって」
テヘ、と貴人が彼の方を向いて固まっている白虎に詫びた。
しかし目が全く笑っていない。
「あ、騰蛇さん今晩ちょっと」
その続きを言う前に向こうから声が掛かった。
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