一冊目の物語

□1818番、煉さんキリリク作品。
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キミの眠り。





「おーい騰蛇ぁ〜」
仕事が一段落したので彼にちょっかいを出…基、口説こうと捜してみる。
背の高い草むらが邪魔をする。飛べば良いのにわざわざ白虎は歩いていた。
草むらを掻き分ける音が耳に心地いい。
風が吹き抜けた時の音に似ているからだろうか。
しばらく歩くと開けた場所に出た。その中心の大樹の下に都筑を見つける。
「あっ!!……白虎かぁ」
「何だよ、そんな警戒して」「だって蒼龍に見つかったら怒られるもん」
「何でだ?さてはまた……」そこまで言いかけて、木陰にもう一人居た事に気付いた。
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