一冊目の物語
□2525番煉様キリリク作品。
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「久しぶりだね、元気だった?」
もう再び見られはしない、見る事は出来ないと思っていた懐かしい顔を見た。
「…………ッ」
「大丈夫?……俺、誰だか判る?」
そう言って、心配そうに覗き込むのは変わっていないようだ。
「――――……都筑」
まるで初めて言葉を覚えた赤ん坊の様に、やっと一言だけ言えた騰蛇だった。
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