二冊目の物語


□まるでメジャーリーガー
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「おーい!早く投・げ・ろ☆」
白虎が叫ぶと、向こう側から白い何かが風より速く飛んで来た。
…………そして、彼の腹筋にめり込んだ。
「……orz…………」
まるで格闘家に蹴られたような重さだ。
何とか投げ返した。
再びビーム砲が如き返球。しかもまた死球。
次も。そのまた次も。
「ちょっ……マジ?」
一回、二回くらいはうっかりだと思っていたが……最早狙っているとしか思えない。
顎に当たった。
アッパーカットをくらった気分だ。
「米人みたいなごっつい体しやがって!球もメジャー級かよ!!もうお前メジャーリーグ行ってこい!!」
「知らん」

ゴッ

喚きながら投げ返したら頭に当たった…………。
そこで意識は途切れ、白虎が目を覚ましたのは翌日だった。
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