二冊目の物語
□SS 2nd
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雛祭り
「去年は女装だったよな」
「…………」
「今年はなんだろうな」
「………………」
「な、騰蛇」
「……………………」
今年は
大学生パロ。
「白虎殿!」
「んぁ?狐太郎か」
「白虎殿は虎次郎を見かけなさらんか?」
「や、見てねぇぞ」
「むぅ……バイトが終わったら巫女殿に逢いに行くと約束したではないか」
「何で?」
「今日は桃の節句ですからなぁ」
「成る程ねぇ……」
「つう事が昨日あったのよ」と白虎は話を締め括った。夕食中である。
「…………だからなんだ」
騰蛇は、食いながら喋るなよ……と思いつつ話を聞いていた。
「狐太郎若葉ちゃんのケーキ食ったんだって!」
「……それがどうした」
「ケーキ食いたい」
「買ってこい」
「手作りで」
「自分で作れ」
「とぉだぁあ〜」
「足に絡み付くなッッ!!」
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