二冊目の物語
□キリ番作品の失敗作。
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密は何が起きたかよく分からなかった。
六合から借りた本は咄嗟に庇ったが、軽く頭を打ってしまった。
「大丈夫かい?」
朱雀が差し延べた手を掴んで腰を上げると、ついさっきまで読書に耽っていた場所に岩石が突き刺さっているのが見える。
「……ッ」
「アンタ……」
そして岩の反対側から騰蛇が立ち上がった。
こめかみでも切れたのか、側頭部から血がボタボタ零れている。
彼は二人に背を向けて歩き去った。
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