一冊目の物語
□些細な幸せ
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その頃、白虎をぶん殴った騰蛇は悶々としていた。
――――変だ。俺はおかしい……。さっきの行為をあまり嫌だと思わなかったなんて、俺は…………いや、考えるのは止めよう。気持ち悪い。
屋根の上で物思いに更ける彼は翼の生えた猫が擦り寄ってくるのにも気付かなかった。
白騰以前で、白虎→→騰蛇という感じが出したかったんです。
この後、墜ちますよ(屋根からではない)。多分。
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