一冊目の物語
□鈴音様リクエスト作品。
3ページ/6ページ
「何ださっきの目付きは…」
気持ち悪い。
最近、蒼龍を怒らせるような事をしただろうか。
思い当たる節は全くない。
ネットリと絡み付いてくるような視線だった。
そういえば、昔から蒼龍が自分を見る時、マトモな目付きではない。
都筑の式に下る以前も毎日のように面会に来ていた。そして…やれ肌が綺麗だ、だの見事な黒髪だ、だの美しい体つきだだの鳥肌ものな事を言われて、危うく精神崩壊を起こす所だった。
都筑の式神になってからはそんな事もなくなったが。
が…。