一冊目の物語

□鈴音様リクエスト作品。
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「何ださっきの目付きは…」

気持ち悪い。

最近、蒼龍を怒らせるような事をしただろうか。
思い当たる節は全くない。

ネットリと絡み付いてくるような視線だった。
そういえば、昔から蒼龍が自分を見る時、マトモな目付きではない。

都筑の式に下る以前も毎日のように面会に来ていた。そして…やれ肌が綺麗だ、だの見事な黒髪だ、だの美しい体つきだだの鳥肌ものな事を言われて、危うく精神崩壊を起こす所だった。

都筑の式神になってからはそんな事もなくなったが。

が…。
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