一冊目の物語
□都筑とチョコレートにまつわるとある逸話
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「ほら、これなんかど…」
前と同じ反応。
まるで触れるだけで傷付く刃物でも向けられたような反応だ。
「だから…」
こんな騰蛇は滅多にお目に掛かれない。
普段は何事にも動じず、ほぼ無表情で無感動、その表情は乏しい。
それに一人でも他の神将がいれば、どんなに感情が揺れようが黙殺する。無意識に押し殺す。
だから、都筑はおかしくて仕方がない。
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