月影の訪問者(番外編集)

□元旦
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夜中・・・

この時間はさすがに寒い

厚手のコートを着て、マフラーを巻いている幸尋でも凍えそうだった

「ごめん、待たせたか?」

「遅い!寒いんだから早くしろよ!」

約束の時間を5分送れて棗がやってきた

棗もコートを着ている

だが、いつもどおり走ってきたのか寒そうには見えない

「あぁ・・・やばいマジで寒いって」

「大丈夫か?走る?」

「嫌だよ。疲れるだけだって」

「ははは」

彼の場合冗談半分なのか本気なのかわからない

何せ彼の移動手段は歩くか走るのみだからだ

「今何時?」

「えっと、11時50分?!やべえ、早く行こうぜ」

「あぁ」

先ほどまでは走りたくないと言ったいた幸尋も走り出す

ここから神社はさほど遠くはないが歩いていって信号等に引っかかって遅れたくないからだ

「はやく!」

「お・・・お前速いんだよ!」

相変わらず棗の脚力には付いていけない
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