月影の訪問者
□story 6
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「やっべぇ、遅刻だ・・・!」
幸尋はまだ寝ているマイトを叩き起こした
目覚まし時計の針は4時15分で止まったまま
違う時計を見ると、もう7時半を過ぎていた
あと30分で遅刻になってしまう
「ほら、さっさと着替えろ。俺が朝飯用意するから」
「ん・・・」
寝ぼけているマイトを放っておいて
幸尋はさっさと着替えると、
適当に買い置きしていたパンを引っ張りだし、二人分の飲み物を用意した
「早くしねぇと・・・」
「別にいいじゃないか。一回ぐらい」
「いいわけないだろ。無遅刻無欠席狙ってるのに」
ただでさえ成績悪いというのに、遅刻なんてしていたら最悪だ
そんな考えの幸尋に対して、マイトはのんびりする気満々だ
「バカ!はやくしろよ!」
「だって、まだ苺牛乳が・・・」
「いいから!!!早くしろお!」