novel

□ 時空を越えても
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休日の昼下がり。

「ランボさんはえらいから、お手伝いするんだもんねー。」
「ランボずるイ!イーピンもお手伝いすル!」

ランボとイーピンはママンのお手伝いで買い物に行く事になりました。


「ガハハハ。ランボさんのお通りだもんねー!」
「イーピンも!」
ランボとイーピンは走ってお店に向かいました。
ところが‥‥
「ぴぎゃ!」
ランボが躓いて転けてしまいました。
「‥が‥ま‥ん。‥‥うえぇーん!」
「ランボ、大丈夫?」
ランボは泣いてしまいました。イーピンは心配して声を掛けています。

「――うるさいわねぇ。だから子供は嫌いなのよ。」
通りの向こうで女の子が様子を見ていました。
「うわーん!」
泣いていた子供は髪の中から、ごそごそと大きな筒のような物を取り出しました。
「何?」
筒の中に2人の子供が入り、ボンと音がすると、2人の子供は消え、2人の男女が出てきました。
「あっ、あの人は!」
その女の子は2人の男女に駆け寄りました。

「おや‥、また10年前に来てしまったようですね。」
「えっ、川平さんの出前の途中だったのに!」
10年後のランボとイーピンが10年バズーカでやって来てしまいました。
「イーピン久しぶり。元気そうで何より。」
「ランボもね。‥それより川平さんのラーメンのびちゃうよ。」
「10年前のオレがまた10年バズーカを使ったようですね。」

「あっ、あの!」
ランボとイーピンは声のする方を見ました。
其処には1人の女の子がいました。
「初めまして。私、黒川花と言います。沢田君のお知り合いの方ですよね?」
「‥‥あぁ、若きボンゴレのお友達でしたか。初めまして、ランボと言います。お嬢さん?」
「お嬢さんじゃ‥。花って呼んでもらえますか?」
「えぇ、良いですよ。花さん。」
ランボと花は楽しそうに会話を交しました。
その事を良く思っていない者が1人。
「‥ランボ!ラーメンのびちゃうよ!早く行こう!」
「イーピン?‥そうですね。ではまた、花さん。」
「えっ、‥あっ、はい。また。」
花は唖然として、2人が佐って行くのを見送りました。


「イーピン?どうかしましたか?」
「何が?」
「いえ、さっきから怒ってますし。」
「‥‥ランボはああいう子がタイプなの?」
「‥はい?」
「だからっ!さっきの子が好きなの?!」
「えっ?!どうしてそうなるんですか?!」
「だって‥、楽しそうにしてたじゃない。」
「‥‥若きボンゴレのお友達ですから。失礼に接しては駄目でしょう?」
「‥‥それだけ?」
「はい。」
「‥‥」
「イーピン?」
「いいや!ねぇ、少し散歩していこう?」
「(機嫌、治ったみたいですね)そうですね。‥でも、出前は良いんですか?」
「戻ったら行くよ。此処で急いでも変わらないし。」
「じゃあ散歩しまょうか。」
「うん!」
ランボとイーピンはとても楽しそうに、街中を歩いています。


ボン!



10年後に戻ったランボとイーピンは、一緒に出前に行きました。



「イーピン行こう!」
「うン!お手伝イ!」
ランボとイーピンは手を繋いで、一緒に走っていきました。





ランボとイーピンは今日も仲良しです。


時空を越えても
変わらないもの


――――――――
あとがき。

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