novel

□ My Honey !
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「ねぇー、ツナさーん。」
「んー?」
「はひー。」
「どしたー?」


ツナさんに後ろから抱きついて、ハルはぎゅうとしがみ付きます。
少しよろめきながらも、しっかりと支えてくれるツナさんに安堵して息を漏らした。


「何でもないですよー。」
「何だよ、それ。」
「やっぱりツナさんと一緒が1番好きです。」
「俺もハルといるのが1番好きだよ。」


えへへー、と緩い笑いが零れる。
ツナさんといると毎日が楽しいんです。毎日が幸せなんです。
ツナさんと一緒にいられるってだけで、勉強だって遊びだって、いつもより楽しく幸せになるんです。


「明日も会いに来ていいですか?」
「もちろん。」
「明後日も?」
「うん。」
「じゃあその次の日は?」


ハルはどんどん欲深くなってしまいます。
昨日会ったばかりなのに、今日会えるのをすごく楽しみにしていたんです。
夜空の星を見ながら、ツナさんのことばかり考えていました。
ツナさんはこんな我儘な女の子は嫌いになるでしょうか。


「‥ツナさん‥‥。」
「‥もちろん、いいよ。」
「えへへ、嬉しいです。」
「むしろ1年後だって、ずっと。‥俺たちは一緒だろ。」


しがみ付いていたハルの腕をやんわりと解き、ツナさんは正面からハルを見つめて笑いかけた。
ハルはそんなツナさんにぽーっと見とれてしまい、言葉を失う。


「ハル?」
「‥は、はひ。えっと、ちょっと見とれてました。」
「‥‥どうしてそう可愛いこと言うかな。」
「はひ?」


ツナさんは片手で自分の顔を隠し呟いた後、指の間からハルをちらりと見た。
ツナさんと目が合い、ハルはどきっとする。
軽く髪を掻き上げたツナさんは照れ臭く笑って、ハルに告げた。





「ハルといたいな。‥‥一生涯。」







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