宝物

□愛され少女
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ハルは、誰とでも仲良くなる。
それは、すごく良いことだし、咎めるのはお門違い。
だけど…だけどさ…








【愛され少女】








「聞いて下さいよ!!また獄寺さんがハルのことアホ女って!!」


たまに一緒の帰り道、ハルが獄寺くんの話をする。たまに、のはずなんだけど。他の男の話なんか聞きたくない。


「それでですねっ…」


やっと黙ってくれた。まぁ、それもそうだよな。俺が口塞いでんだから。チュッと音を立てて唇を離してやったら真っ赤な顔してる。可愛い。


「んな、な…つなつ…」
「ハルさぁ…俺といる時に他の男の話はしないでね?」


有無を言わさない笑顔。
これでもう、いらないヤキモチはしなくて済むだろう。


「ねぇ、ハル。今度したらこんなお仕置きじゃすまないよ。」
「はひ!!わか、分かりました!!」


本当に分かってる?それだけ俺がハルに溺れてるんだからな?








end


(今度はお泊まりだな。)
(はひぃっ!!)


―――――――
おれい。

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