宝物
□ 思春期だから、
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思春期だから、
「ツナさーん!」
学校からの帰宅中、急に後ろからハルが抱き着いてきた。
正直、道のど真ん中で抱き着かれると恥ずかしい。
「は、ハル!//」
「帰りに、会えるなんてハルは幸せ者ですね」
「大袈裟だし、恥ずかしいから!//」
俺がこう言っても、エヘヘと笑って更に抱き着いてくる。
ちょ、そんなにくっついたら困る!
「は、ハル離れてよ…//」
背中に抱き着いていたハルは、いつの間にか真正面にいて、真っ赤になってるであろう俺の顔を見つめている。
何、この拷問みたいな状況……我慢も辛いって。
そんな状況の俺に、可愛い可愛い彼女は小悪魔の言葉。
「ツナさん、少しは意識してくれましたか?」
(当たり前だろ、)
なんて絶対言わない。
*****
おれい。