布団2
□純情クエスチョン
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好きか嫌いか、と聞かれたら、わからない。
好きかと聞かれたら、好きじゃない、嫌いかと聞かれたら、嫌いじゃないと思う。
しかし、この気持ちは普通でもない。
きっと好きなんだとわかっているけど、この程度の気持ちを、果たしてスキと呼んでいいのかどうか。
例えば、友情と愛情の間は、千切れかけの雲でライン引きがされているとしたら、僕はその中を必死でもがいている。
目の前が見えそうで見えなくて、どっちがどっちなのかも、わからない。
友情か、愛情か。
僕は、どちらを望んでいるのか。
君は、どう思っているのか。
その疑問は、ずっと僕の思考を鈍らせている。
告白をするつもりはない。
でも、もし気持ちが溢れそうになったら、君に何と説明をしたらいいのだろう。
純情クエスチョン
どちらにしろ、君が大切な人であることに変わりはないけれど。