布団
□眠い
1ページ/1ページ
好きじゃない授業は、いつもくらくらする。
首は折れてしまいそうなほどに曲がるうえ、目は細くなりすぎて黒板が見えない。
あぁ、こんなとき。
竜崎先生がこの授業の受け持ちだったらと思う。
そうすれば、きっと質問に毎時間いくし。
先生の一言一句聞き逃さないし。
私のどん底の成績も、いくらかましになるだろう。
でも、やっぱり。
そんなに甘くない世の中だから。
この眠気は覚めそうにない。
眠い
まずい。
ミミズがノートを這いだした。
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ