布団

□眠い
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好きじゃない授業は、いつもくらくらする。
首は折れてしまいそうなほどに曲がるうえ、目は細くなりすぎて黒板が見えない。



あぁ、こんなとき。



竜崎先生がこの授業の受け持ちだったらと思う。
そうすれば、きっと質問に毎時間いくし。
先生の一言一句聞き逃さないし。
私のどん底の成績も、いくらかましになるだろう。



でも、やっぱり。



そんなに甘くない世の中だから。
この眠気は覚めそうにない。



眠い



まずい。
ミミズがノートを這いだした。



 

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