布団
□空を裂くように飛べ
1ページ/1ページ
運命。
もしこの言葉が存在するのだとしたら、俺は君との出会いをそう呼びたい。
この世界の中で君と出会い、知り合い、そして愛し合った奇跡を運命と呼びたい。
君が望むなら、いくらでも一緒にいるさ。
そうだな、草むらに寝転んで、満天の星空を見上げられたなら最高だ。
シリアルをすくいながら、おしゃべりをするのもいい。
「君が望むなら」って、望まなくても一緒にいるけどな。
君が笑ってくれるなら、俺はそれでいいんだ。
他に、何もいらない。
怒っている時は、サンドバッグの代わりをしてやる。
泣いている時は、そっと抱き締めてやる。
どうしようもない時は、手を引いて導いてやる。
俺は男だから、これくらい朝飯前さ。
だから俺は、今日も君のために、君に会いに空を駆けるんだ。
空を裂くように飛べ
君がいるから、俺は俺でいられるんさ。