色々

□アルバムいっぱいの…
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「英二、こっち向いて?」


カシャッ


聞き慣れた音。
それは、彼がいつも手に持っているカメラの音。


写真を撮るのが趣味だという彼は、部活が休みの日はこうやってカメラで写真をよく撮っている。

「ふーじー!もー写真ばっかり撮ってないで、俺に構え!」

構ってない訳じゃないけど…、カメラばっか触ってないで、カメラのレンズ越しじゃなくて…


「ふふっ、そうだね。あと2枚だけ…いい?」


そういうと、彼はまたカメラ越しに俺をみる。
約束通り2枚撮り終えると、不二は写真をとることをやめ、カメラから離した右手で、俺の手をとって歩き出した。

「どう構ってほしい?」

微笑みながらそう聞いてくる

「どっどうって…!こーやって、手をつないだりするだけで良い。」

「ふふっ可愛いね、英二は。」

「〜〜可愛いと思うなら、最初からっ」

「可愛い英二を撮っておきたいんだ、たくさん。」

不二はやけに真剣な顔で…どこか悲しげな表情で笑った。

「…そんなことしなくったって、俺の心のアルバムは不二でいっぱいにゃんだよ。ものとして残らなくても、絶対忘れない!だから…ちゃんと俺をみて?」

「…ホント、英二はすごいね。かなわないや。」

そう笑った不二に抱きしめられた。

「愛してる。」





end

――――――――――

あとがき。


なぜか思いついた、不二菊です。
……初不二菊ですね。

…リョ菊リョ菊うるさい私が不二菊をなぜ書いたのか本当になぞです…(^_^;)



09/04/03

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