小説

□愛狂
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〜始まり〜



寒い寒い冬のある日
俺は今日も働いていた


酒を飲み、女の心を弄ぶホストという職業。
「蓮」
俺は、この名前になりきり女と酒を交わす。


「蓮さん、指名です!!」


俺はその言葉を聞いて
体を動かす。


それがどんなに
落ち込んでいても


どんなに体が
動かなくても


これが仕事だからと


言い聞かせる。


「今日も来てくれたんだな。ありがとう」


第一声はこの言葉。


前も、今も、これからも


女はそれだけで
笑顔をくれる。


「当たり前でしょ☆」


はしゃぐかのように
声を躍らす。
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