CP小説C
□正解=キス
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「あ゛ぁーもう出来ねぇ!何だよxが−1から3の時って!」
「広うるさいっ!アンタが勉強しようって言い出したんでしょ!」
「こんなん出来たってサッカーがうまくなる訳じゃねぇしやる意味ねぇんだよ!」
「バカね、アンタこれ以上赤点取ったら部活も出来なくなるわよ」
それでもいいの?と言う郷子に広はうっ、と喉を詰まらせるとテーブルに広げた教科書とノートを見つめた。
その様子によしよし、と郷子はにっこりと微笑んだ。広が所属している部活はもちろんサッカー部。サッカー命な広にとって部活が出来ないというのは死刑を宣告されたのと同じようなものだ。(まあ、多少言い過ぎかも知れないが)
「あ゛ーやっぱ出来ねぇ!もう無理だ。頭パンクするっ!」
「アンタねー…まだ1時間も経ってないのよ?サッカーに向ける集中力を少しでも勉強に向けなさいよ」
「こんなん出来る奴の気がしれないね!」
「0点トリオの一人だったまことは今や進学クラスで頑張ってるのよ?広だってやれば出来るわよ」
「くっそ〜まことの奴、裏切りやがって」
「なんでそうなるのよ!ほら勉強っ、勉強っ」
郷子がとんとん、と指差すノートに目を移すもそこには自分じゃ絶対解けない数式が並んでいる。
ついに広はハァ〜と大きく溜め息をつきテーブルに寄りかかった。すると「ちょっと広っ!」という郷子の声が上から降ってくる。
「やっぱ俺は無理だわ」
「何言ってんのよ。サッカー出来なくてもいいの?」
「んー……、サッカーはしてぇけどさ」
「ったく……」
伸ばした腕を枕にごろごろと頭を振る広に郷子は溜め息をついた。
「わかった。じゃあ目標を決めよ」
「目標…?」
「そっ、サッカーだって目標があったらやる気でるじゃない?だから勉強にも目標をつけるのよ」
「ん〜……具体的にはどうすんだよ」
「そうねぇ〜、とりあえず赤点を取らない!低すぎず高すぎず丁度いいでしょ?」
まあ、一般の人にとっては低すぎる目標だけど…と心の中で付け加え広に提供する。
「ん〜…、なんっかイマイチ盛り上がんねぇんだよなあ…。なんかご褒美とかないとさ」
「いちいちうるさいわねぇ〜!人がせっかく考えてあげてるのに!」
「悪ィ悪ィ……、あっじゃあさ、こういうのはどうだ?」
何か思い付いたのかにっこりと笑う広に耳を傾ける。
そして耳元で発せられた広の言葉に郷子はかあ、と一気に顔を赤く染めあげた。
一問正解ごとに一回のキス
(それなら100点も夢じゃない)
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広郷\(^o^)/初のぬべカプですね。広郷大好きなんです!漫画自体マイナーかもですがこのカプはやばい可愛いっ!!!大胆な癖に純情な二人が可愛すぎます!
一応高校生設定。
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