12/09の日記
22:54
君の手のひら
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君の手のひらが好きだ。
小さいくせに、僕の手を温かく包んでくれる。
君の手のひらは太陽みたいだ。
僕のちっぽけな悩みを、優しく包んで吹き飛ばしてくれる。
なんて…素敵なんだ。
そんな君の手は、僕が良いことをした時は僕の頭に
僕が悪いことをしたら僕の手に
僕が悩んでいる時は僕の頬に
僕が泣いたら僕の目の涙を掬う
僕と君の手は見た目がそっくりだけど、役目が全然違う。
僕が君の手を掴むと、君は優しく僕の手を握る。
そのまま君を抱き寄せたいさ。
でも、僕は君の手を握るのが精一杯だった。
僕は君の手だけが好きなわけじゃない。
でも、どこが一番好き?
と聞かれたら、君の手。
だから僕は君の手を握るだけで、十分嬉しいんだ。
君は僕のどこが一番好き?
って聞いてみたんだ。
そしたら何て答えたと思う?
顔と手と身体が好き…
ってさ。
僕は顔なんて…まぁ十人並。
身体なんてがっちりしてるわけじゃないし……
でも君は…
ゴツゴツしてる僕の手が、自分の小さな手を包み込む僕の手が好きだって言ってくれた。
それがあまりにも嬉しくて、僕は自分の手を大事にするようになった。
相変わらず君の手は綺麗で、今でも君にお構い無しに握っている。
でも、最近は君の方から僕の手を握るようになったよね。
僕の手がそんなに気に入ったのかなんて知らないけど…
君の好きにさせてあげることにした。
だって君の手を守るのは傷だらけの僕の手じゃないとダメなんだから。
傷だらけの僕の手は、君の綺麗な手を守る為にあるんだから。
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