小説
□いつか…
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「犬夜叉、かごめちゃん、せっかく来てくれたのにこんな狭い家でゴメンね」
「ううん、こっちこそ
無理言ってお邪魔しちゃってゴメンねぇ」
「そうですねぇ…子供たちも大きくなったらもっといい家を建てましょうか」
「おい、俺にインチキお祓いの手伝いばっかさせんじゃねぇぞ?」
「インチキとは失敬な!
家内を支えるためですよ」
「まぁまぁ、それこそ程々にだよ?今は犬夜叉もかごめちゃんと一緒にいるんだし、報酬はウチだけのものじゃなくなるんだからね」
「それもそうですね」
「ありがとう!気を遣ってくれて♪」
「きつねーっ」
「しっぽーっ」
「こりゃ弥勒ー!お前が犬夜叉の耳のことだけ注意するからオラだけ遊ばれとるではないかー!」
「あ、大丈夫かい?!七宝」
珊瑚が赤ん坊を抱えたまま七宝の方へ行こうとした。
「待って珊瑚ちゃん!私が遊んであげるよ」
と、にこっと笑ってみせた。
子供って本当に可愛いなぁなんて思ぃながら双子のもとへと向かった。
───────…
「わー♪」
「きゃー♪」
七宝に加わりかごめもにも一緒に遊んでもらえ、双子は上機嫌だ。
そんな様子を犬夜叉はぼんやり眺めているのだった。
「本当に久しぶりだね、こうやって皆で集まるのってさ」
珊瑚が呟いた。
「一緒に旅してた後から全員で集まるなんて…」
「そうですね…
あの時から3年経ちましたね」
「………」
犬夜叉は黙っている。
「また皆でいれるなんてさ何だか夢みたいだよ」
「本当ですね
今は、私もこうして珊瑚と一緒になり子供も授かりましたし、かごめ様も帰ってこられた────
なぁ犬夜叉、お前も幸せだろ?」
「……っ?! あ、あぁ……」
ぼんやりしていた犬夜叉はいきなり問いかけられ驚いた様だった。