ソウコ

□【過去拍手】その2
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こんにちわ。


山崎です。

二リットルのペットボトルを二本持って歩く山崎です。
ティッシュも五箱あるし、ポテチの大袋も二つあります。

が、そうは見えなくても、仕事中の山崎です。
あははは。


実は、今、尾行してるんですよ。

尾行の相手が彼女と買い物デートっぽくて、怪しまれないように僕も買い物したら、こんな大荷物になりました。

だってですよ!
どの店も閉店時間前のバーゲンなんですよ。

スーパーに入ったら、「ゴッツおいしい水」が破格値だし、ドラッグストアいったら、いつもよりティッシュが二十四円安いじゃないですか。

この好機を逃してはなるものかと、急いでレジに走ったわけです。

でもねぇ。
尾行している男は、店に入っても買い物しないんですよ。
顔はまあまあの攘夷浪士なんですが、着物もヨレヨレだしお金はなさそうだなあ。


それにしても、デートしてるヤツを尾行することくらい、つまらない仕事はないです。

何つーか。
女の子も不自然に首曲げてくっついてるし、男はベタベタベタベタベタと肩や背中を触りまくって、歩きにくくないですかね?

もっと交通安全を心がけた歩行をしてもらいたいもんです。


あー。何あれ?
今度は、男がお尻を揉んでますよっ?
ゴツイ指が、女の子の水色の着物にムニュムニュとめり込んじゃって。

ああ、もう見苦しいったらない。サイテー!!。
女の子も嫌がるくらいしなさいよ、はしたないでしょうが。

ああいうのって信じられないんですよね、僕。
手を繋いだりはいいけど、お尻揉んだらワイセツな感じしませんか?

人目は気にしないんですかね?
僕が彼女いないから、そう思うんですかね?


って、うぉっ!

カ、カラオケ屋の駐車場にパトが泊まってて、そこに見慣れた隊服の背中が二つ。


あの。
副長の手が、沖田さんの腰の下にあるんですが。


ムニュッ。


おい、揉んでるよ、おい!
 
 
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