小説
□不満だらけの不動産
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琳「いや〜。やっと寒くなってきましたね〜。」
さつ「確かに最近はこたつに入りっぱなしだ………。」
琳「それで突然なんだけどね、うちのマンションって、外がすっごく寒い割には暖房管理が劣ってるじゃん??」
さつ「あ〜、確かに………。一応クーラーが付いてるけどあのクーラーって機種が古臭いんだよな〜。」
琳「そうなんだよ〜(T_T)で、物は相談なんだけど………もしも新しい家に引っ越せたらな☆って、時々思う訳よ。」
さつ「あ〜〜。それ俺も思ったことあるわ。」
琳「でしょ!?だから、ちょっと今から予行演習をしようと思うの。」
さつ「やる意味は分からんが………別に良いんじゃないか??」
琳「やったぁ!じゃあ、さっくんの承諾も得た事だし、さっそく始めましょ〜!!!僕が不動産屋さんやるから、さっそくお客さんやってね!!」
さつ「待て待て待て。今の話の流れだと、お前がお客をやるんじゃないのか??」
琳・さつ「「……………………………………………。。。」」
琳「じゃっ!!始めましょ〜〜!!!」
さつ「オイ!!」
琳「良いから良いから!!黙ってやれ!!」
さつ「(何で命令口調!?)ハイハイ。分かったよ……ハァ…」
『カランコロンカラン「ちょ、ちょ、ちょと待って。」』
琳『何それ。』
さつ「え、だからドアの…………効果音…………。」
琳「そんなの要らないって!!も〜、僕の将来に関わる事なんだから真面目にやって!!バカにしないで!!」
さつ「あ゛〜〜〜!もぅわぁったよ!!真面目にやれば良いんだろ!?(今のも真面目にやってたんだけど…(泣))」
さつ「こんちは〜。」
琳「いらっしゃーい!!何をお探しですか??」
さつ「一応物件です。(それしか無いよな。)」
琳「分かりました。それではその前に……」
さつ「??」
琳「イエ(家)ーーーーーーーーーーイ!!!」
さつ「Σバカにしてんの!!!???ι」
さつ「え゛!?バカにしてんの!!!???」
琳「ちょっとごめん。調子に乗った(笑)))」
さつ「(笑)))じゃねぇだろ!!!!!」
琳「で、どんな物件をお探しで??」
さつ「えっと………。冷暖房完備してて、駅から徒歩5分内にあると嬉しいな。」
琳「う〜ん…………。その条件だと〜〜〜………………。あ、もう何か分かんないのでこの【物件大全集】から選んで下さい。」
さつ「え、わかんないの!?」
さつ「う〜ん…………………………………………。う゛〜〜〜ん…………………………………………」←結局借してもらった
ピンポンパンポーン♪
〜さつる考え中につき、しばらくお待ち下さい〜
ピンポンパンポーン♪
さつ「お、これ!!冷暖房完備で、駅から徒歩3分!!」
琳「お。」
さつ「あ、でも高い…………。できれば家賃3万が良いんだけど。」
琳「う〜ん。家賃3万だと〜〜。『駅から徒歩3分の駅の床下で、毛布(暖房)と、うちわ(冷房)付き。』」
さつ「待てぇぇぇぇぇい!!!!!!!え゛!?床下!?何、床下って何!?しかも冷房がうちわは無いでしょ!!」
琳「え〜〜。これで家賃3万で「金取るの!!??」当たり前だよ〜〜。こっちは物件貸してるんだから。」
さつ「ろくな物件紹介してないくせに威張るんじゃねぇぇぇ!!!!!」
さつ「オイ、琳!!!真面目にやれよ!!!!」
琳「……………チッ……………。」
さつ「(え、舌打ち!?)」
琳「ん??なぁに?さっくん。」
さつ「い、いや………何でもない。自分で探す!
(何か琳の見てはいけない部分を見てしまった気がする。)」
さつ「あ、琳!!次これだ!!駅から徒歩3分、冷暖房完備、家賃3万!!!」
琳「あ…………あ〜この物件は………。」
さつ「な、何だよ。。。」
琳「あの〜〜。言った方が良いのかな〜〜……。」
さつ「言え。」
琳「あの〜〜〜この物件は〜〜〜〜………………。」
さつ「(ゴクッ)」